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今そこにあるのはどの程度の危機なのか

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  (日経新聞”春秋”の記事より)

そうだよね、と独りごちた。〈回覧板ミサイル注意と書かれても〉。

先月毎日新聞の川柳投稿欄に載った作品。

いつの時代も政府のお達しではなく、市民の言葉が時代の空気を伝える。
きのうの朝、北朝鮮がミサイルを発射し北海道・襟裳岬のはるか東の海上に落ちた。

日本上空を通過したのは6回目。
今そこにあるのはどの程度の危機なのか。多くの日本人が測りかねている。

北海道新幹線や札幌市営地下鉄がミサイル警報の影響で一時運転を見合わせた。
テレビの街頭インタビューでは札幌に出張中のビジネスマンが、念のためホテルの浴室に待避した、と答えて一言。

「困ったもんだ」

作家、高見順は終戦の年の4月、川端康成が鎌倉の自宅裏に自力で防空用の横穴を掘ったことを日記に書きとめている。
川端いわく「ひとりでコツコツやっていると何も考えないで、いい気持ちですよ」「頼むと三千円かかりますからね。原稿を書くよりいいですよ」。
敵機飛び交う空の下「みんな笑った」と高見は書く。

川端が筆を止めてカナヅチとノミで掘った穴は、現代なら「シェルター」だろうか。

廃止したトンネルを、ミサイル警報時の住民避難に利用する計画の自治体もある。
自民党の北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部では、核シェルターの整備を求める声も出たそうだ。

鎌倉文士の不安と笑いが胸に響く、昨今の世情である。

by mnnoblog | 2017-09-18 08:15 | 防衛

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