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2016年 05月 25日 ( 1 )

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   (日経新聞の画像と記事より)

昔、銀行強盗といえば目出し帽をかぶり、トンネルを掘ったが、もはやそうではない。
3か月前、世界は史上最大の銀行強盗を経験した。
窃盗団がバングラデシュの中央銀行から1億100万ドル(約110億円)を盗んだのだ。

21世紀の銀行強盗は銃を使わなかった。
その代わり、国際銀行通信協会(スイフト)が運営する銀行間の決済情報をやり取りする国際的なシステムへのアクセスコードを入手し、これらのコードを使って米国の連邦準備銀行を信じ込ませ、自分たちの口座へ資金を送金させた。
その後、関係銀行のソフトウエアを書き換え、自分たちがサイバー空間に残した痕跡を消し去った。

これは当然、世界中に衝撃を走らせ、米JPモルガンなどの銀行は従業員にスイフトコードへのアクセスを制限すると通達している。

金融界はこの事態にどう対応すべきか。明白な優先事項が少なくとも2つある。
まず世界の規制当局者と民間金融機関の幹部は早急にサイバー防衛のレベルを引き上げる必要がある。

近年、大半の大手欧米銀行はサイバー防衛を強化した。
ただ、個別の銀行のセキュリティーレベルは高いものの、国境を超えた協力体制の動きは鈍いことが多く、システムには驚くべき穴が複数ある。

ハッカーを訴追する法的な枠組みは不備が多い。
銀行間の情報共有も往々にしてお粗末だ。
英国とスエーデンの中央銀行は民間銀行に自行のスイフトコードの監視強化を求めたが、新興国の政府は公式な対応をほとんどしていない。

第2の優先事項は、規制当局も投資家も金融システムの「つなぎ目」にもっと注意を払う必要がある。
鎖の強さは一番弱い輪で決まるからだ。
スイフトという輪への監視を厳しくし、もっと公の議論を深めることだ。

スイフトは1973年に非営利の協同組合として設立され、1万強の銀行が加盟している。
従業員数もわずか2400人だが、組織の規模を大きく上回る影響力を持つ。
スイフトのシステムは国境を超えた高額な支払いのほぼ半分を送金するために使われているからだ。

スイフトに何らかの将来があるとすれば、スイフトコードの安全を確保できることを疑問の余地なく証明し、何にもまして加盟銀行にもっと強固なサイバーロックを取り付けるよう説得する必要がある。

我々はスイフトがこの難題に対処できることを祈りたい。
もし対処できなければ、すでに様々な問題を抱えている国際金融には、ほかにも深刻な弱点があることが新たに判明してしまうことになる。


by mnnoblog | 2016-05-25 08:43 | 産業

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