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2017年 03月 03日 ( 1 )

真の働き方改革

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  (日経新聞”大機小機”の記事より)

2月中旬に政府は、1カ月の残業時間の上限を60時間とする案を働き方改革実現会議で示した。
ここでは、仕事の生産性向上と効率化により、働き過ぎを是正して労働時間の削減を図ることを訴えている。

最近は生産性向上のために、人工知能(AI)やロボットを有効に使おうという論調も多い。
だが本当に生産性を向上させれば、長時間労働など働き方に関する課題は解決されるのだろうか。

過去を振り返ってみると、数十年前と比較して、産業用機器だけでなくパソコンやIT(情報技術)などの進化により、人間の生産性は飛躍的に高まったはずだ。
だが、残業時間は減らず、逆に過労死などの悲劇が起きている。

これは、生産性の向上や効率化だけでは、働き方に関する本質的な課題は解決されないことを物語っている。
今後、人間を取り巻く機械やシステムの進化により、さらに生産性が向上した社会では、物の豊かさより心の豊かさが一層求められることになるだろう。

国民生活に関する世論調査では、1975年にはモノの豊かさを重視する人が41%なのに対し、心の豊かさを重視する人は37%だった。
それが90年には逆転し、昨年の調査ではその差は倍以上に広がっている。

つまり、働き方改革とは、仕事も含めて心の豊かさを実現するような、人々の幸せづくりのための「生き方改革」に向けた手段であると考えなければ、問題の本質は解決されない。

生産性の向上や効率化を追い求めるだけでは、働き方改革にはつながらない。
人間よりも高度な生産技術や判断能力を持つAIやロボットなどの機械に、必死になって人間の方が合わせているのが実態ではなかろうか。
つまり、機械に人間が使われている世界になりかねない。

そうではなく、機械にできることは機械に任せ、人間はより創造的で付加価値の高い仕事に専念し、コミュニケーション力を高めることで、仕事と生活の両立を可能にする「生き方改革」こそが求められている。

「働き方改革」。労働時間の削減や生産性向上だけではなく、余暇や趣味、人間同士のつながりのあり方など、人間の生き方そのものについて、議論が盛り上がることを望みたい。


by mnnoblog | 2017-03-03 08:37 | 生活

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