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2017年 08月 16日 ( 1 )

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(J B press の画像と記事より)

インドと中国の国境地帯で起きている両軍のにらみ合いが、戦争に至る危機かもしれない。

きっかけは、中国がブータンと領有権争いを行っている地域で、中国軍が道路建設を行ったことだ。

ブータンの安全保障を担うインドが阻止に入り、印中両軍がにらみ合い、次第に兵力を増強しながら、6月半ば以降1か月以上にらみ合っている。

今、インドと中国の国境地帯で何が起きているのだろうか。
ことの発端は、中国がチベット地域で行っている道路建設が、中国とブータンと領有権問題で争っている地域にまで伸びてきたことだ。

結果、ブータンの安全保障を担うインドが兵を送り、これを阻止しようと立ちふさがった。

今回中国が建設している道路は、重量が40トンの大型車両の走行に耐えるものであるが、これは中国がチベットで実験を繰り返している新型戦車の走行に耐えるもので軍事目的に使用できる道路である。

また、この地域は、インド側にとって軍事的な重要地域であることも特徴だ。

インドは大きく2つの地域、インド「本土」と北東部に分かれていて、その2つの地域は、ネパール、ブータン、バングラデシュに挟まれた鶴の首のような細い領土でつながっている。

この細い部分は最も狭いところで幅17キロしかない。
この部分を攻められると、インド北東部全域がインド「本土」から切り離されてしまう安全保障上の弱点になっている。

そのため、インドはブータンと協定を結んで、ブータンにインド軍を駐留させて守ってきた。

今回、中国はこのようにインドにとって安全保障上重要な地域で、中国の戦車が移動できる道路を建設しているわけだ。
そして、インドがこれを阻止しようとすると戦争をちらつかせて脅しをかけていることになる。

国境地帯における中国側からインド側への侵入事件は、2011年は213件であったが、2012年は426件、2013年は411件、2014年は460件と上昇してきた。
中国は、戦闘機や弾道ミサイルの配備も積極的に進めている。

さらに、中国は印中国境防衛にかかわる周辺国、パキスタン、ネパール、バングラデシュなどでも影響力を拡大させている。
周辺国への政策もインフラ建設や軍事力の展開がメインだ。

特にパキスタンへは「一帯一路」構想の一部「中国パキスタン経済回廊」構想に基づいて、印パ間で領有権を争っているカシミールで道路建設を行い、パキスタン軍との共同国境パトロールなども実施している。

ネパールへも道路を延伸し、武器を密輸している。
そしてバングラデシュに対しても、港湾建設や武器輸出などを通じて影響力を行使し始めている。

そこでインド側も対処しようとしてきた。
インフラを建設し、軍の再配置も進め、戦車部隊、多連装ロケット部隊、巡航ミサイル、「Su-30戦闘機」の配備を進めている。

さらに、インドは、周辺国対策も進めている。
インフラ建設の支援と共に、武器輸入への影響力を狙った構想だ。

しかし、もし中国が本当にインドを攻撃するとしたら、どのような目的があるのだろうか。領土が欲しいのだろうか。

そもそも、中国とインドが争っている領土は、あまり魅力的な領土ではない。
標高は5000メートル以上もあり、人はほとんど住んでおらず、開発も進んでいない。
水以外の資源も特に見つかっていない。自然がとてもきれいなだけである。

では何が真の理由なのだろうか。

中国にとっての利益は、より外交上の成果を狙ったものだと考えられる。

例えば1962年の印中戦争は、米ソのどちらでもない非同盟諸国のグループにおいて、中国とインド、どちらが主導権を取るかの争いだった可能性がある。
実際、印中戦争の後、非同盟諸国の間でインドはリーダー格には見られなくなり、中国との協力関係を強化する動きが続いた。

では、現代の中国にとって、インドを攻撃する真の目的はあるのだろうか。
6月半ばから続いているインドと中国のにらみ合いの原因が、中国とインドではなく、中国とブータンの間で起きた領土問題に起因することは注目に値する。

もしインドが中国の要求しているように兵を引けばどうなるか。
ブータンは、インドはブータンを守ってくれないと考えて、インドのブータンに対する影響力が落ちることになる。

インドが譲歩すれば、ブータンだけでなく、ネパールやバングラデシュ、スリランカ、モルディブ、ミャンマーなどのインドの周辺国からみて、インドは弱い国として見られる可能性がある。

つまり、中国の軍事行動の真の目的には、他の周辺国に対して、インドと中国、どちらが影響力を有するか、争っている側面がある。

中国は「強い」リーダー的存在の国であり、インドは「弱い」国であると証明したい。

しかも、中国から見れば、インドのナレンドラ・モディ政権の政策は、挑戦的である。

例えばインド海軍の艦艇は、かつては、日本に寄港すると中国にも寄港していた。
ところがモディ政権成立の1か月前を最後に中国へ寄港しなくなった。
モディ政権が、中国軍のインド洋進出を不愉快に思っていることを示す明確なメッセージとなっている。
6月には、中国で行われた「一帯一路」サミットへのインド代表参加の招待を断っただけでなく、「一帯一路」構想に対する明確な反対の公式声明を出した。

そこには、インドが領有権を主張するカシミールで中国軍が道路建設を行っていることへの不満や、援助される各国の現地の事情を顧みずに援助漬けにする中国のプロジェクトの在り方への批判が書かれている。

そしてその直後に、日本と共に「アジア・アフリカ経済回廊」構想を打ち出し、日印主導の援助外交によって、中国への対抗心を明確に示している。

中国から見ると、これらのインドの行動は、中国がリーダー的な存在であることを否定する挑戦的な姿勢である。
だから、過去3回の軍事行動と同じように、中国の影響力を示す手段として軍事的な攻撃を選択することがあっても、不思議ではない。

--------------------------------------------------------------------------------------8/29,AFP

インド軍と中国軍がヒマラヤ山脈の要衝の係争地で数か月にわたりにらみ合いを続けていた問題で、インドは28日、この対立を解消することで中国側と合意し、両軍が撤退を始めたと発表した。

by mnnoblog | 2017-08-16 08:36 | 国際

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