私のゆるゆる生活

mnnoblog.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:健康( 79 )

d0187477_10433647.jpg
  (DIAMOND online の画像と記事より)

「私は体が硬いもので」「歳のせいかめっきり体が硬くなって」などと嘆く人は多い。確かに硬いより柔らかいほうがいいような気がするが、実際のところ体が硬いとどのような不都合があるのだろうか。
そもそも体のどこがどのように硬いのだろうか。

体の「柔軟性」という言葉があるように、柔らかさの定義を調べたほうが話が早そうだ。
厚生労働省によれば、柔軟性とは「筋肉と腱が伸びる能力」のことで、筋力、瞬発力、持久力、調整力とともに基本的な運動能力のひとつとされている。
つまり体が硬いということは、筋肉と腱が伸びる能力に欠けるということである。

柔軟性には「静的柔軟性」と「動的柔軟性」がある。
静的柔軟性はいわゆる体の柔らかさで、一般に柔らかいほど普段の生活でのケガが少なく、疲労も回復しやすいとされる。
動的柔軟性は体の動かしやすさ、つまり運動のしなやかさのことで主に競技能力に関わるものだ。

言い換えれば、体が硬いと動作が不自由なだけでなくケガをしやすく、疲れやすいということになる。
また体が硬く緊張状態にあると代謝や血行が悪くなりやすい。
つまり腰痛や肩こりなどの不調や、免疫や代謝などあらゆる体機能の低下につながるとの説もある。

前述のように体の柔軟性は「関節可動域」により左右される。
関節可動域とは字面のとおり、体の各関節が自然に動くことのできる範囲のことで、「骨格構造」と「軟部組織(筋肉や関節など)」によって決まる。
骨格の構造は生まれつきのものであり、努力によりどうにかなるものではないが、体の組織なら変えることはできる。

関節可動域を変えるための手段がストレッチ運動だ。
私たちはストレッチをすると関節が動きやすくなったり、筋肉が伸びやすくなること、運動前や後のストレッチが大切であることを経験から知っているが、もともと筋肉や関節の柔軟性を高めるための運動なのである。

ストレッチには、比較的軽い運動というイメージがある。
やりようによってはいくらでもキツくできるのだが、一人でもできる、時間や負荷を簡単に調節できる、場所を選ばないという意味でとっつきやすい運動なのは確かだ。

運動の習慣がなく体の硬い人が、どれストレッチでも始めてみようというとき、困るのが選択肢の多さだ。
ほとんど「効能」に近いことを謳う様々なストレッチやその類があり目移りしてしまう。

無難なのは定評のあるストレッチを選ぶこと。
例えばラジオ体操第一・第二もいいだろう。
全身の筋肉や関節を動かすようにデザインされた体操だから、ストレッチとしても優秀である。
体が覚えているはずだからとっつきやすく、見かけ以上にカロリーを消費するのでダイエット向きでもある。

あえて流行に乗ってしまうのもよい。
メディアに当たれば、ここ最近話題となっているストレッチがいくつかみつかるはず。
現在は背中柔軟性ストレッチ、横隔膜ストレッチが話題に上り続けている。
極端な内容だったり、ありえないほど多くの効能を謳っていない限り、どれでもいい。
その場で試してみて「キツいけれど気持ちいい」と感じたら、そのストレッチに決めてしまおう。
続けるにはまず始めてみることだ。


by mnnoblog | 2017-03-20 08:43 | 健康

脳の疲労 要注意

d0187477_19115020.jpg
  (日経新聞の記事より)

仕事や生活上の疲れがなかなか取れないという人が多い。
疲労の原因は脳の神経細胞にダメージが蓄積するためであることが国内の研究でわかってきた。

なぜ疲れるのか。
長く言われていたのが「乳酸原因説」だ。
運動すると筋肉中に増える乳酸が疲労の原因という見方だが、この説は10年ほど前に否定された。

これに代わるのが「脳原因説」。
臓器の働きを調節し、体のバランスを維持する自律神経を酷使した結果が疲労だと考えられている。

自律神経系は活動時に活発になる交感神経と、夜間や安静時に活発になる副交感神経がセットになっている。
運動時には体温や心拍の調整をするため交感神経が活発に働く。
すると神経細胞内に活性酸素が大量に発生し細胞にダメージを与える。
これが疲労の原因だという。

運動による疲労のほか、長時間のデスクワークなどによる精神作業疲労や、目の眼精疲労がある。
事務作業に集中しているときは、やはり交感神経が活発に働く。
また、パソコン画面など近距離を見続けると、自律神経のバランスが崩れやすくなるという。

ただし、実際の疲労の度合いと、自分で感じる疲労感の間にはズレがあることが、疲労を把握しにくくしている。
疲労感をもたらすのは「疲労因子」と呼ばれるたんぱく質だ。
自律神経などの細胞が活性酸素によって酸化されてダメージを受けると、老廃物の増加が合図となって疲労因子が発生する。
その情報が大脳に伝わって疲労感を生む。

だが人間は、脳の働きでこのアラームを感じなくしてしまうことがある。
仕事や運動への意欲や達成感が強いと、疲労感を感じなくなってしまう。
これは「隠れ疲労」と呼ばれている。
梶本さんは「過労死になってしまう人は、疲労感を感じなくなっている場合が多い」と、隠れ疲労の危険性に警鐘を鳴らす。

疲れをためないため、どんな生活をすればよいのか。
疲労プロジェクトの代表の梶本さんによると「疲労を回復してリセットする唯一の方法が良質な睡眠を十分にとること」という。
就寝中は大脳も自律神経も昼間の重労働から解放され、疲労回復因子と呼ばれるたんぱく質の働きで、脳の疲労が回復する。

睡眠の質が悪いと、この仕組みがうまく働かない。
特にまずいのが、いびきをかいている状態。
気道が狭まった状態で無理に呼吸をしている。
血圧や脈拍を上げて酸素供給を維持しようとするので、交感神経が懸命に活動して「寝ながら運動をしている状態になっている」(梶本さん)。

疲労の原因である酸化ストレスを緩和するには、抗酸化作用のある成分を食事などでとるとよい。
抗疲労プロジェクトで疲労回復の効果を評価した。
最も効果が高かったのは「イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)」という成分。
脳の中で作用しやすいのが特徴だ。
鶏の胸肉や豚ロース、カツオなどに豊富に含まれる。

オフィスでの仕事では、「隠れ疲労」にならないよう注意したい。
仕事中に「飽きた」と感じたら、それは脳が疲労のサインを送っている証拠。
無理に集中しようとせず、休息を入れるのがよいという。

適度な運動は疲労回復の効果があるが、過度の運動は禁物だ。
大脳の働きで達成感や爽快感が強くなり、疲労を自覚しにくくなる。
「息は弾むが切れない」程度が目安。
入浴も熱い湯に長くつかると、体温や血圧などを調整するため自律神経の疲労がたまる。
就寝1~2時間前にぬるい湯で半身浴をするのがよい。


by mnnoblog | 2017-03-17 08:59 | 健康
d0187477_12391765.jpg
  (現代ビジネスの記事より)

2人に1人ががんになる時代である。

やがて誰でもがんになる時代がやって来るだろう。


あなたががんになったとする。

現在、そのがんが原発巣にとどまっているかぎり、治療法として考えられるのが外科手術だ。


ただし、これが転移したりするとやっかいである。

外科手術ができないから、あとは抗がん剤となるが、これが問題なのだ。

なぜなら、がん種にもよるが、ほとんど役に立たない。


抗がん剤で治る可能性はわずか5%なのである。


さらにやっかいなのはその副作用だろう。

痛み、発熱、吐き気、嘔吐、しびれ、呼吸困難……。それだけならまだしも、骨髄がやられると白血球や血小板が壊されて死に至ることもある。

がんで死んだのか、抗がん剤の副作用で死んだのかわからないことがよくあるのはこういうことである。


がん治療にとって大事なことは、QOL(Quality of Life:生活の質)×生存期間である。

つまり、生活のレベルを落とさず、できるだけ長く生きること。

ところが、現在の抗がん剤は副作用でQOLはガタ落ち。

延命効果があってもわずか2~3ヵ月にすぎない。


せめて副作用のない抗がん剤があったら……。

多くのがん患者の願いにこたえるように、そんな抗がん剤が誕生した。


開発者は前田浩教授(熊本大学名誉教授・崇城大学DDS研究所特任教授)である。


正常な細胞を殺さず、がん細胞にとって致死量にあたる毒物を一気に降り注ぐ抗がん剤が前田教授の開発したP-THPである。


実は、P-THPに使われているピラルビシンは、特許が切れた古い抗がん剤である。

P-THPのPはポリマーで、THPはピラルビシン。

つまり、ピラルビシンに、高分子のポリマーをくっつけたという意味だ。


このP-THPが、「魔法の弾丸」のように腫瘍に届くまでには、三段階のステップがある。


第1のステップは、腫瘍にだけ集まることだ。

腫瘍にも血管があって、正常な血管のように隙間があるのだが、正常血管の隙間をバレーボール大とすれば、腫瘍の血管は25メートルプールほどもある。

それなら、ピラルビシンを自動車ぐらいの大きさにすれば、正常な血管からは漏れなくなるはずだ。

この自動車ぐらいの大きさにするのが、ポリマーなのである。

こうすると、体の中をぐるぐる回っているうちに、巨大な穴が開いている腫瘍の血管から漏れていくので、結果的に腫瘍だけに集まる。

同時に、他の組織には漏れないから副作用がない。


第2のステップは、腫瘍血管から漏れたら、薬剤がポリマーから離れなければならない。

ピラルビシンとポリマーをつないでいる紐は、酸性になると切れるようになっていて、腫瘍の周辺は、腫瘍の廃棄物で酸性の海になっているので簡単に切れるのだ。


第3のステップが難題で、ポリマーから離れたピラルビシンが、腫瘍の内部に取り込まれないといけない。

がん細胞は常に分裂しているから、大量のエネルギーを必要とする。

そのために、トランスポーターという細胞を使って、ポンプで汲み上げるように外部のブドウ糖を取り込んでいる。

実はピラルビシンには、ブドウ糖に似た分子がくっついていて、がん細胞はピラルビシンをブドウ糖と勘違いして内部に取り込んでしまうのである。

他の抗がん剤でうまくいかないのは、このブドウ糖様分子がないからだ。


実験では、通常の抗がん剤と比較すると、腫瘍の内部にその数百倍もの薬剤が取り込まれている。

まるでトロイの木馬のように入り込んでがん組織を攻撃するのがP-THPなのだ。


分子生物学の権威であるアメリカのロバート・ワインバーグ博士によれば、転移していないがんで死亡するのは約10%、残りの90%は転移したがんで死んでいるという。

つまり、抗がん剤は転移したがんに効かなければ治せないということだ。


従来の抗がん剤は転移したがんには効かなかったが、P-THPは先に述べた3つのステップで転移したがん細胞にも薬剤が届くのである。


発見というのは、あとで振り返ってみたら、あまりにも単純すぎて驚くことがよくある。

ピラルビシンという古い抗がん剤にポリマーをくっつけただけなのに、従来の抗がん剤とは違う、まったく新しい抗がん剤が誕生したのである。


がんは認知症と同じで、退職前にがんになると多くの人が勤め先を辞めさせられている。

抗がん剤の副作用で仕事ができないと思われているからだろう。

ところがP-THPは副作用がないから、治療を受けながら仕事を続けられる。


通常、重粒子線治療や放射線治療を行うと、数ヵ月間は抗がん剤治療ができない。

免疫が落ちているところへ、抗がん剤でさらに免疫を落とすと命に関わるからだ。


ところが、せっかく放射線治療でがんが小さくなっても、体の回復を待つうちに腫瘍が大きくなる危険性がある。

ところが、P-THPだと、同時に併用できるのである。

こんな抗がん剤は他にないだろう。


現在の安全性試験では、治癒力がどこまであるかは未定だが、寛解に至るケースがたくさんあることから、分子標的薬を含めた従来の抗がん剤と比較しても、P-THPの有効性をはるかに高いことは言える。


ただ、確実に言えることは、延命効果があることと、副作用は限りなくゼロに近いことだ。


こんなすごい抗がん剤なら、なぜ保険薬にならないのだろうか。


保険薬にするには製薬会社が関わる必要がある。

ところが、P-THPに使われた抗がん剤は、古い抗がん剤で薬価も決まっているから、何千万という高額な値段をつけられない。

つまり、企業にとって大きな利益をもたらさないということである。


現在の創薬は、オブジーボのように免疫反応を抑制する分子に働きかけたり、分子標的薬のように細胞の表面にある遺伝子やタンパク質を攻撃するといった、分子レベルで働くメカニズムが中心だ。


日本の製薬会社は、世界がその方向なら、乗り遅れるなとばかりにどこもかしこも一斉に同じ方を向く。

あるいは、アメリカでコンピュータによる創薬が流行すると、それに負けじと追いかける。

P-THPのように、あまりにもアナログ的なメカニズムには関心がないのである。




by mnnoblog | 2017-02-13 08:37 | 健康
d0187477_12554706.jpg
  (現代ビジネスの画像と記事より)

「よく『筋トレをして基礎代謝を上げれば痩せる』と言いますが、日本人の体質を考えると筋トレはあまりダイエットに効果的とは言えません。
なぜなら日本人は欧米人と違って簡単に筋肉がつかない体質だからです」

日本人の「体質」』の著者・奥田昌子氏が言う。

最近は高齢者でも、ジムでダンベルやマシンを使って体を鍛えている人を見かけるが、実は「日本人は筋トレをしても痩せない」――。

人の筋肉は筋線維という細い線維が集まってできている。
赤い筋線維は「赤筋」または「遅筋」と呼ばれ、ゆっくりと長い時間にわたって働く。
一方、白い筋線維は「白筋」または「速筋」と呼ばれ、瞬間的に大きな力を発揮するのが特徴だ。

「赤白どちらの筋線維が多いかは、人種ごとの違いがはっきり出ます。

アフリカ系の人は筋肉全体の約70%が白筋でできています。

短距離走で爆発的な力が出せるのはそのためです。

欧米白人も50~60%が白筋。

それに対して日本人を含む黄色人種は白筋が30%しかありません。


筋トレで太くなるのは大部分が白筋なので、日本人の場合は、元々少ない白筋を集中的に鍛えることになります。

これは効率が悪いうえに、苦労して筋肉を1kg増やしても基礎代謝量の増加は1日あたりせいぜい20kcal。

わずかキャラメル1粒分のカロリーにすぎません。

日本人が筋トレだけで基礎代謝を高めるのは難しいのです。


痩せたければ、カロリーの総摂取量を減らすとともに、ジョギングなどの有酸素運動をすることで、カロリー消費を積み重ねるほうが日本人には向いています」(奥田氏)


このように欧米人には効果があっても、日本人に向いていない健康法が世の中には溢れている。

「減塩ブーム」もその一つだ。


「日本人は昔から血圧が高く、'65年には脳出血による死亡率が世界で最も多い国民でした。

しかしその後、減塩が進み脳出血は減少。'15年には成人の平均塩分摂取量は、1日あたり約10gまで減少しました。

血圧は世界平均より低くなり、脳出血も激減しています。


しかし、これ以上の減塩は効果も薄く、逆に塩分が少なすぎると死亡率や心臓病の発症率が上がるとのデータもある。

塩分摂取は1日に7.6~15.2gの範囲であれば問題ないと言う専門家もいます。

減塩だけで血圧が下がるわけではなく、塩分以外の様々な環境的、遺伝的要因が血圧に影響を与えているのです。


さらに日本人を含む東アジア人の約半数が、『飲酒により血圧が上がりやすいタイプ』の遺伝子を持っています。

欧米人やアフリカ系には、このタイプの遺伝子を持つ人はいません。

日本人にとっては減塩よりアルコールを控えることが重要だと言えます」(奥田氏)


「食塩感受性」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

これが高い人は塩を摂取した際に、血圧が上がった状態が長く続くと言われている。


共立女子大学家政学部教授で医学博士の上原誉志夫氏は、

「食塩感受性を下げるためには、腎臓から食塩を排出しやすくする『カリウム』を多めに摂るのが効果的です。


日本には代々受け継がれてきた伝統食=和食があり、それが日本人の長寿を支えてきました。

その中でも特にいいのが『味噌』です。

味噌の原材料である大豆には、カリウムが豊富に含まれていますからね。

減塩のため味噌汁を控えている人が増えていますが、それはむしろ逆効果なんです」


では、近年流行しているパンや米などの炭水化物=糖質を摂らない「糖質制限ダイエット」は、日本人の体質に合っているのだろうか――。


元々日本人は欧米人に比べ「糖尿病になりやすい体質」を持っている。

しかもこの体質は生活習慣や食生活によってさらに悪化する。


「もともと日本人を含む東アジア人は(臓器にブドウ糖を取り込むために必要な)インスリンの分泌量が欧米白人の半分から4分の1しかない。

そのため日本人は炭水化物の摂取が減ると、ブドウ糖を十分確保できません。


膵臓はブドウ糖を確保するため、インスリンの分泌を高めようと頑張りますが、次第に疲労し、結果インスリンが作れなくなり、それほど肥満でなくても糖尿病になってしまうのです。


これは欧米人にはない現象です。

日本人が糖尿病を予防するためには、内臓脂肪を減らし、炭水化物をきちんと摂り、膵臓の機能を守ることが重要なのです」(奥田氏)


人種の数だけ病気も健康法も違う。

まずは自らの体質を理解することが、自分に合った健康法を見つける第一歩となる。



by mnnoblog | 2017-02-09 08:55 | 健康
d0187477_18324101.jpg
  (日経新聞”社説”の記事より)

がん患者一人ひとりのゲノム(全遺伝情報)を調べ最適な治療薬を選ぶ方法が、米国や欧州で広がり始めた。
日本も今夏に国家プロジェクトを始める予定だ。

がん研究はここ10年ほどの間に飛躍的に進んだ。
ゲノムを解析する装置が安価で使いやすくなり、普及したのが大きな理由だ。

特に動きが速いのは米国だ。
米政府は2015年、個々人の生活習慣や病気の症状と、ゲノムとの関係などを追跡する大型の研究計画を始めた。
16年にはゲノムに基づくがんの診断・治療を実際に行き渡らせる新計画も動きだした。

英国も類似のプロジェクトに取り組む。

最新の科学をもとにがんの診断・治療をどう変えていくべきか素早く戦略を立て、プロジェクトを組む姿勢を見習いたい。

日本でもIT(情報技術)産業を巻き込み「医療ビッグデータ」を活用する能力を磨かなくてはならない。
ゲノムの特徴と心身の状態を関連づけたデータベースの整備や、新薬の臨床試験の拡充が不可欠だ。
先端医療とITの能力を併せ持つ人材の確保も急務だ。

得られた解析結果や症例は、個人情報の保護に配慮しつつ大学や病院、製薬企業などの間でできる限り共有すべきだ。
従来のように臓器別に縦割りの研究を続けていては、変革は望めない。

新薬の承認プロセスも見直しが必要になるだろう。
ゲノム利用が進み、個人ごとに異なる治療を提供するようになると、大規模な臨床試験はしづらくなるからだ。
ゲノム解析をどこまで保険でカバーするかも課題だ。

ゲノムデータは宝の山であり、未知の利用法もまだあるだろう。
国立がん研究センターなど中核拠点では米欧に倣うだけでなく、まったく新しい診断・治療法に果敢に取り組めるよう研究費の配分にも工夫が必要だ。



by mnnoblog | 2017-01-25 08:31 | 健康
d0187477_13001772.jpg
  (PRESIDENT Online の記事より)

最新の研究で、100%ではないものの、認知症の疑いあり/なしを簡単に判断できる方法が見つかっています。
それは「歩き方」を見るというもの。

例えば、65歳以上の高齢者で、歩幅が広くスタスタと早足で歩いている人は認知症である可能性が低く、歩幅が狭くトボトボとゆっくりと歩いている人は認知症の疑いありです。

なぜ、歩幅や歩行速度を見ることで、認知症の疑いのあり/なしがわかるのでしょうか? 脳の中でも運動と認知をつかさどる部位は別々で、そのメカニズムまでもが完全に解明されたわけではありません。

ですが、歩幅や歩行速度と認知機能の関連性を裏付ける実証データは、世界中のあらゆる医療・研究機関から発表されています。

歩行というのは単に足を前後させるだけでなく、腕や腹や背中を含めた全身の筋肉と、視覚・触覚・バランス感覚などあらゆるセンサーを稼働させる動作です。

それらはほとんど無意識のうちに行われますが、それを可能にしているのが脳の機能です。
そこになんらかの異変が生じると、各部位への命令がうまく伝わらなくなってバランスが崩れ、歩幅や歩行速度に現れると考えられます。

脳の機能と歩行には密接な関連があります。ゆえに歩行によって認知症のサインを知ることができるわけですが、逆に、歩行によって認知症を遠ざけることもできます。健康のために歩くのが良いのは誰もが知っていると思いますが、それは認知症に対しても言えることなのです。

脳は、基礎代謝量の20%近くのカロリーを消費します。
そのためエネルギー源となるブドウ糖を十分に供給する必要がありますが、認知症になるとブドウ糖を脳に運ぶ血流が不足しがちになります。

では、脳への血流を増やすにはどうしたらいいのか――東京都健康長寿医療センターの老化脳神経科学チームは、歩くことで血流が増えるメカニズムを解明しています。

ただ、認知症を予防する歩き方にはちょっとしたコツがあります。
(1)少なくとも週90分以上(1日15分以上)、(2)歩幅を大きく早足で、(3)「ややきつい」と感じるくらいの強度で歩くことです。

特に「歩幅を大きく」は大切なポイントで、速く歩こうとすると体勢を安定させようと無意識に歩幅は小さくなりがちです。
そこを意識して大きな歩幅にすることで少し負荷がかかり、脳の活動が活発になります。

日本の平均寿命は男性80歳/女性87歳ですが、75歳を超えると認知症の有病率は急激に高まり、90歳を超えると男性36%・女性52%以上が認知症になるという統計もあります。

日々の生活に意識的に歩く運動を取り入れることで、認知症を含む健康の維持管理に関心が持てれば、素晴らしいことではないでしょうか。


by mnnoblog | 2017-01-21 08:59 | 健康
d0187477_13495530.jpg
  (現代ビジネスの画像と記事より)

ふだん何気なく飲み続けている薬。
メジャーなものだから安全だと思っていても、長年飲んでいると思わぬ副作用が起こることもある。
医者に言われるままの安易な服用はやめて、薬の飲み方を見直そう。
d0187477_13501189.jpg
d0187477_13502682.jpg
「'13年に代表的な降圧剤であるディオバンに、論文の不正問題が発覚して、大騒ぎになりました。
その影響で一時期、処方されることが少なくなりましたが、最近になってまたよく使われるようになっています」

中高年になると、血圧の薬を毎日飲んでいる人も多いだろう。
だが、その薬が本当に効いているのか、逆に副作用がないのかをよく見極めて処方されているケースは意外に少ない。

売上高の多い降圧剤とは、ブロプレス(武田薬品)、オルメテック(第一三共)、ミカルディス(アステラス製薬)の3種。
このうち、いくつかを服用したことのある人も多いだろう。

「高血圧の薬は歴史も古く、たびたび大規模な調査が行われ、論文も多い。しかしわかっていることは、わずかに寿命を延ばすほど効果があると認められるのは、サイアザイド系利尿剤という古いタイプの降圧剤だけだということです。

つまりARBなど最新の降圧剤は薬価が高いだけで、古くからある薬より寿命を延ばす効果も少ないのです。」


ARBに限らず、そもそも少し血圧が高いからといって、降圧剤を飲む必要はない。

「血圧が上がりすぎると脳出血の恐れがありますが、逆に下がりすぎると今度は血管が詰まって、脳梗塞になる。

また、めまいが起こって失神する危険性もあります」


現在、日本で一番売れている薬。それがプラビックスだ。抗血栓薬で、血液をサラサラにする効果があり、心筋梗塞や脳梗塞の再発予防に使われている。

「心筋梗塞のステント治療(血管に金属を入れて広げる治療)の後に、この薬を飲むと再発が大きく防げるということがわかっています。

しかし、脳梗塞の予防効果は、実はきちんと確認されていません。

血液サラサラというのが患者さんに受けているのでしょう。脳出血など副作用の心配があり、薬価が高いのも問題です。」


糖尿病の薬も長期間、服用することが多いので要注意だ。

ジャヌビア、エクア、アマリールなどがメジャーな薬ですが、処方されたからといって、同時に何種類も飲むのはやめたほうがいい。


糖尿病薬としてはアクトスが「とくに使いづらい危険な薬」だという。

「心臓に問題のある患者に使用すると、心不全を起こすことがあるので気を使います」


高脂血症の原因になるコレステロールはどうだろう?

現在、「スタチン系」と呼ばれる薬が処方されることが多いが、この薬の効果のほどは「かなり怪しい。

スタチン系のクレストールは「横紋筋融解症を起こすことがある」と警鐘を鳴らす。

「薬を飲み始めてから、だるい、筋肉痛があるという場合は要注意です。

横紋筋が融解し、筋細胞中の成分が血中に流出すると、腎不全を発症し、死に至る場合もあります」


高齢化が進むにつれて、爆発的に使用量が増えているのが認知症薬だ。

現在、最も多く使用されている認知症薬はアリセプトだが、この薬は処方を間違えると症状を悪化させることも多い。


「認知症にはアルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性など色々な種類があり、症状によって薬の種類や処方量を細かく調整する必要があります。

にもかかわらず、日本ではアリセプトを機械的に処方する医師が多い。

アリセプトは適切に使えば効果的だが、一部の型の認知症にしか効かない上に、その他の認知症に使うと、逆に症状を悪化させる危険性もあります」


アリセプトの副作用としてよく指摘されるのは、患者が興奮状態になって、暴言を吐いたり、暴力的になったりするということだ。

とりわけすでに怒りっぽい症状が出ている認知症患者に、過剰投与すると手が付けられないほど暴れることがある。


うつ病は「心の風邪」といわれるほど一般的な病気になったが、患者の増加はSSRIという新しい抗うつ剤が生まれた'90年代に重なる。


「海外でも日本でも、SSRIが出てからうつ病患者が2倍、3倍と増えていった。

現代社会はなにかとストレスが多く、気が滅入ることもある。

そこで精神科に出向くと、『心の風邪ですね』と言われてSSRIを処方される。

パキシル、デプロメール、ルボックスなどが代表的な薬ですが、これらはセロトニンという脳内物質に関わる薬で、脳内の環境を変えてしまいます。

うつ状態は改善されても、どんな副作用があるかわからないので恐ろしい。

また、わかりやすい副作用として消化管の出血なども報告されています」


他にも注意が必要な精神薬はある。

例えば、統合失調症などに処方されるジプレキサや向精神薬のセロクエルは、糖尿病患者が服用すると血糖値が跳ね上がる危険性がある。


身近な鎮痛剤にも落とし穴はある。

ロキソニンは頭痛や生理痛など、幅広い痛みを抑えてくれる鎮痛剤としてポピュラーな薬だ。

しかし、この薬にも重大な副作用があるという。


「頭痛持ちの人が痛み止めとして日常的に使用している場合が多いのですが、効き目がシャープな分、胃の粘膜も荒らしやすい。空きっ腹に飲んだりすると、胃潰瘍になったり、腎臓を傷めたりします」


そのロキソニン、今年3月には、厚生労働省が「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追加するように改訂指示を出した。


アレルギー性鼻炎やアトピーでしばしば処方されるセレスタミンも注意が必要だ。

これは抗ヒスタミン剤とステロイドの合剤だが、「医師が単なる抗ヒスタミン剤だと勘違いして処方することがある」


「実は長時間作用型ステロイドのリンデロンが入っており、副腎の働きを抑えてしまう。半年、1年と長期間使って薬をやめると、自前のステロイドホルモンが出なくなっているために、禁断症状として血圧が下がってショック状態になることがあります」


胃の調子が悪いからといって、恒常的にPPIと呼ばれる胃酸を抑える薬を飲んではいけない。

「しかし、長期間飲むと骨粗鬆症が進行して骨折しやすくなるという海外の調査研究があります。

予想外の副作用があるので、服用は短期間(2~3ヵ月)にしておいたほうがいい」


前立腺肥大の症状改善に用いられるアボルブは、男性ホルモンの作用を弱める薬剤。しかし「インターネット上では前立腺がんを少なくするなどという情報が飛び交っているが、実は悪性度の高いがんが逆に増える」


このように何千種類もの薬が氾濫している現在、医者や病院がすべての薬の副作用や危険性を把握しているとは限らない。

病院が医療費の点数がつくからといって何も考えずに処方した薬を飲み続けることで、寿命を縮めることだってある。


まずは自分のお薬手帳を見て、なんとなく安易に飲み続けている薬がないか確かめよう。

そのうえで、信頼できる医者と相談しながら、飲み続けるべき薬、やめてもいい薬を仕分けする——それが健康への第一歩だ。




by mnnoblog | 2017-01-18 08:47 | 健康
d0187477_13080227.jpg
  (現代ビジネスの画像と記事より)

あなたの飲んでいる薬にも、新しい副作用が追加されているかもしれない。
厚労省が改訂指示を出す薬の安全情報は、なんと年に500件近くに上る。
だが医者があなたにそれを教えるとは限らない。

「平成28年10月18日に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について、改訂内容等とともに改訂の根拠となった症例の概要等に関する情報を紹介します」

これは厚生労働省がほぼ毎月発表している「医薬品・医療機器等安全性情報」の一部だ。(2016年11月に公表されたもの)
この情報には、ふだん病院で処方されていたり、市販されていたりする薬の「使用上の注意の改訂」や「重要な副作用等に関する情報」が記載されている。

薬の副作用への知識や警戒感は、人によって大きく異なる。
医師に言われたまま飲む人もいれば、副作用を知るために薬の添付文書に書かれている内容をきちんと読む人もいる。
しかし、このような形で毎月のように情報が更新され、新しい副作用が次々と書き加えられていることを知っている一般人はほとんどいないだろう。

以下の表は、'16年に厚労省が改訂するように指示した「使用上の注意」と「重要な副作用等に関する情報」のうち、生活習慣病薬をはじめ、比較的多くの人にとって身近な薬の新情報を集めたものだ。
d0187477_13201675.png
d0187477_13204889.png
d0187477_13211618.png
降圧剤では、
アジルバやノルバスクなどに横紋筋融解症の副作用が1月に追加された。
アジルバはARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)という比較的新しい降圧剤で、副作用も比較的少ないとされている。
ノルバスクはカルシウム拮抗薬というタイプの、古典的な降圧剤だ。

横紋筋融解症とは、筋肉細胞が血液中に溶け出してしまい、重症化すると腎臓に負担がかかり腎不全になる症状で、非常に多くの薬でこの副作用が見られる。
今のところアジルバやノルバスクでの症例報告は少ないが、注意するに越したことはない。

ラシックスは、降圧作用のある利尿剤で、高血圧症の他にむくみを取るのにも使われ、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫などの治療にも有効。
昔からある薬だが、現在も年間93万人が使用する薬だ。
今回報告された副作用は間質性肺炎だ。因果関係が認められた報告例は少ないものの、販売開始から50年以上も経ってから、このように副作用が認められることもある。

リクシアナ、イグザレルト、エリキュースといった抗凝固薬は、どれも比較的新しいタイプの薬だ。
心筋梗塞の手術後や脳梗塞の再発予防に使われる、血液をサラサラにする薬である。
4月にはイグザレルトに血小板減少、リクシアナやエリキュースには肝機能障害などが追加された(ただしエリキュースの改訂時期は7月)。

リピトールは薬の一般名でいうとアトルバスタチンカルシウム水和物。
いわゆるスタチン系といわれる、脂質異常症(高コレステロール血症や高脂血症)の薬だ。
他にもリポバス、リバロ、メバロチン、ローコール、クレストールといった薬が、いずれも10月に追加改訂指示を受けている。
新たに加えられたのは、免疫性壊死性ミオパチーと呼ばれる副作用。
脱力感、炎症を伴わない筋線維の壊死など、筋肉への障害が見られる副作用である。

カデュエットは、コレステロールの薬に降圧剤を合わせた「配合剤」だ。
これもスタチン系と同様の副作用が報告されているが(10月)、このような配合剤は、他にもいろいろと問題点がある。

「これはアムロジンという降圧剤とリピトールというコレステロールの薬を合わせたものです。
実は、これは製薬会社の都合で生まれたような薬です。単体の薬では特許が切れてしまい、ジェネリック薬が出てきて儲からなくなるので、薬を組み合わせることで新しく特許を取って、もう一儲けしようというわけです。

糖尿病薬ではエクア、グラクティブ、ジャヌビアなどが追加改訂された。
いずれもDPP-4阻害薬と呼ばれる新しいタイプの薬だ。
「今回、厚労省に指摘されているのは類天疱瘡という副作用です。この病気は高齢者に多いのですが、水ぶくれがぽこぽこできて、それが破れてばい菌感染を起こすこともある」
「DPP-4阻害薬は、飲んだ人が心不全を起こして入院する割合が多いというデータがあり、そちらがより、問題が大きいと思います。」

他に身近な薬では、アレルギー性鼻炎で用いられるディレグラ。
これも抗アレルギー薬と鼻づまりを改善する薬を併せた配合剤である。
眠気、頭痛、口の渇きなどがよくある副作用だが、4月に追加されたのは、急性汎発性発疹性膿疱症という皮膚疾患だ。

市販薬としてもおなじみのロキソニンは、3月に小腸・大腸の狭窄・閉塞が加えられた。
ロキソニンは効き目が鋭いものの、もともと消化器にかかる負担が大きいことでも知られる薬だった。
今回は一歩進んで、「小腸・大腸の潰瘍に伴い、狭窄・閉塞があらわれることがある」と改訂された。
同じく解熱・鎮痛薬のボルタレンの副作用にも「消化管の狭窄・閉塞」の可能性が加えられた。

年間の薬価が3500万円と超高額に上るため話題になったオプジーボも複数の副作用が追加された。

そもそも副作用のない薬はないし、薬とは治療というメリットと副作用というリスクを天秤に掛けながら飲むものである。

「副作用については、医師側から説明がなくても、患者自らが調べるという意識が必要です。
もちろん、神経質になりすぎるのもよくないですが、自分の飲んでいる薬の名前と主な副作用は知っておいて当然だと思います」

重大な副作用は意外に身近なところで起きている。
すべてを医者任せにしていては、自分や家族の健康は守れない。


by mnnoblog | 2017-01-17 08:00 | 健康
d0187477_10322596.jpg
  (NEWSWEEKの画像と記事より)

東北大学大学院農学研究科の都筑穀准教授の研究によると、昭和50(1975)年ごろ、日本の一般家庭で採られていた食事が最も健康的だという。

「昭和の食生活」を自ら実践してきたのが、食文化史研究家の永山久夫氏だ。

病気や老化に強い身体になるために大事なのがタンパク質のとり方で、私がおすすめするのは肉と魚を一日おきに食べるという食事法。
私は長年この食べ方を続けています。

肉も魚も、人間の生命維持の基本物質であるタンパク質を豊富に含んでいますが、栄養的にみると、成分が少し違う。

たとえば、ビタミンD。
魚には豊富に含まれているが、肉にはほとんど含まれていません。
カルシウムの吸収効率を上げ、骨を丈夫にして、免疫力を高める役目を果たしているビタミンです。

さらに魚には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)など、健康維持に欠かせない必須脂肪酸がたっぷりです。
これらの脂肪は血栓ができるのを防いだり、中性脂肪を低下させる働きがあり、さらには記憶力の若返り、アレルギー予防などにも役立っています。

牛肉、豚肉、鶏肉は、いずれもアミノ酸バランスのいいタンパク質を豊富に含み、人間の健康をサポートしてくれます。

牛肉が他の肉よりも赤い色をしているのは、鉄分をたっぷり含んでいるからで、貧血の予防や改善に効果があります。
豚肉の特色は、何といってもビタミンB1が多いことでしょう。
これは炭水化物をエネルギーに変える際に欠かせないビタミンで、疲労を回復させる効果があります。

鶏肉にはビタミンAが多く、これは感染症を予防して眼の若さを保つお手伝いをします。
さらに、鶏の胸肉に多く含まれるカルノシンは抗酸化力が強く、老化を防止してくれます。

ですから、これら魚、牛肉、豚肉、鶏肉を、一日おきに食べるのが賢い食事といえます。


by mnnoblog | 2017-01-06 08:30 | 健康
d0187477_19170059.jpg
  (日経サイエンスの画像と記事より)

私たちの腸の中には重量換算で1.5キログラムもの細菌がすんでいる。
これらの腸内細菌には人体に有益な善玉菌と有害な悪玉菌があるほか、腸内の環境によってどちらにもなる日和見菌もある。
善玉・悪玉も常に同じ役割を果たすわけではなく、条件次第で変化する。

これまでの研究から、腸内細菌の構成は、年齢や生活習慣などの違いから個人差が極めて大きいことがわかってきた。
さらに腸内細菌は食物の消化・吸収だけでなく、免疫系や神経系の働きとも密接に関わっているため、こうした個人差から有用な情報が得られれば、健康維持の手がかりとなる。

ただ、腸内細菌が健康に及ぼす作用は穏やかで、医薬品としては整腸剤として乳酸菌が実用化されている程度というのが、多くの医薬研究者の見方だった。

それが2013年、オランダの研究グループが、欧米で深刻な問題となっている薬剤耐性菌、再発性クロストリジウム・ディフィシルの治療で、健康な人から採取した便を生理食塩水に溶解して、抗菌剤とともに患者に投与したところ、抗菌剤単独治療よりも治療効果があることを発表してから状況が大きく変わった。

抗菌剤単独の患者の治癒率は30%程度だったのに対し、こうした併用投与を行った患者の治癒率は約94%と大きな開きが出た。
この結果を受け、腸内細菌に製薬企業が注目するようになった。

腸内細菌創薬には大きく分けて3つの分野がある。
1つは先に紹介した薬剤耐性菌などの感染症。
もう1つは炎症性大腸疾患。
3つめは特定の疾患ではなく、腸内細菌の構成を適正化する新薬の開発だ。

創薬以外には、腸内細菌を分析して健康指導を行うパーソナル健康サービスがあり、この分野にもベンチャー企業が続々参入している。


by mnnoblog | 2016-12-30 08:15 | 健康

のほほんと---


by mnnoblog