四国一周の車旅(その1)

今から25年前の5月の連休に、大阪で単身赴任中だった私は、マイカーで四国一周を思い立ち一人で4泊5日の旅に出た。
私の車には当時カーナビを搭載していなかった。
地図を片手に瀬戸大橋を渡り、香川、徳島、高知、愛媛、香川に戻り、また瀬戸大橋を渡って大阪へ戻るというコースでした。
瀬戸大橋が開通したのは5年前だったので、車で渡るのは初めてであった。
瀬戸大橋ができる前は、宇高連絡船で高松駅から宇野駅へ列車に乗ったまま船で渡ったものである。
眼下に見える瀬戸内海を見ながら、景色の良い場所で車を止め、車中から島々を眺めた。
通行時間は20分ぐらい、通行料は5000円だった。
香川では海上交通の神様である金刀比羅宮へ、御本宮まで785段の階段をようやく登り、展望台から讃岐平野を一望しました。
そこから栗林公園を散策した後徳島へ、鳴門を通り、人形浄るりの阿波十郎兵衛屋敷を訪問し、人形浄るりの資料館を見学。その日は徳島で一泊。
翌日は、室戸岬を目指して海岸線を走る。
太平洋の海岸は瀬戸内海の穏やかな海岸と違って荒々しく猛々しい。
その違いに驚きを感じながら車を走らせました。
室戸岬に到着したが、有名な場所の割に閑散としているのに驚きました。
そこでは灯台と中岡慎太郎像を見て、高知へ。
途中、安芸で三菱の基礎を築いた岩崎弥太郎の生家を見学。
簡素な茅葺屋根の農家の佇まいであった。
岩崎弥太郎は土佐藩の後藤象二郎らの知遇を得て政商に上り詰めて行ったとされる。
高知に入ってよさこい節で有名な「はりまや橋」を見に行ったが、朱塗りの橋は余りにも小さく、観光用として存在している姿に驚いた。
そこから高知城を見学し、桂浜にある坂本龍馬記念館へ、竜馬が駆け抜けたその生涯を見学し、銅像を見る。
その日は高知で一泊、宿の近くの食事処でカツオのたたきを食した。
(つづく)