私のゆるゆる生活

mnnoblog.exblog.jp
ブログトップ

日本の建築美、五重の塔

d0187477_17024072.jpg


五重の塔を眺めると何故か心が和む。
塔の高さと均整の取れた美しさ、これぞ日本と思わずにはいられない木造建築だからだろうか。

五重の塔は、下から地、水、火、風、空からなり、それぞれ五つの世界を表しているという。
五重の塔の屋根は下層部から上層部に上がるにつれて微妙な比率で小さくなっており、このことが美しい形状を醸し出している。

仏塔は古代インドにおいて釈迦の遺骨である仏舎利を祀るために造られたもので、中国、朝鮮を経て日本に渡り6世頃から建立されたが、現存する最古の五重の塔は奈良法隆寺で607年に創建されている。

現在は日本各地に80を超える五重の塔があるが、中国、朝鮮には非常に少ない。
日本の木造建築法は、古くからあった軸組工法に中国からの組物や木物を取り入れ独自に発展してきた。

五重の塔は一般の住宅に見られる各階を貫く「大黒柱」で家を支える構造ではなく、中心に「心柱」を立てその周りを囲むように「四天柱」と「側柱」で建物を支えている。

「心柱」は「四天柱」や「側柱」と組み合わされてなく、塔の一番上の屋根にわずかに接しているだけで、内部は吹く抜けで階段もなく、上に登ることはできない仕組みになっている。

各層は軸部、組物、軒より成っており、下層から順に複雑な木組みで積み重なった構造となっている。
外から見ると5階建ての建物に見えるが、建物の構造からすると屋根だけを積み重ねた1階建ての高い吹き抜けの建物なのである。

日本最古の法隆寺が再建されてから1300年余りになるが、これまでM7以上の地震があったにも拘らず、お寺の本堂は崩れても、五重の塔だけは倒壊を免れています。

何故五重の塔は地震に強いのか?

地震が発生した時、柔軟構造と言われる軸組み工法で建てられている事で、柱と柱の隙間やくい込みによりズレが発生して地震からの衝撃を吸収するのではないかとか、また細く高く塔全体がしなやかな木組みでできた建物である事から、地震の時の揺れ方が共振することなく、ゆったりとした揺れとなるからではないかと言われている。

東京スカイツリーは、五重の塔のしなやかさを取り入れて作られている。

スカイツリーの中央には五重の塔の「心柱」と同じ鉄筋コンクリート造りの円筒部(非常階段)が設けられ、地下から375mまでは周囲の鉄骨造り部分と切り離されており1mの隙間を設けてある。

高さ125m以下は固定域として円筒部と鉄骨造りの塔の鋼材と接続されているが、高さ125m~375mまでは可動域として円筒部と鉄骨造りの塔とはオイルダンパーで接続されている。
このオイルダンパーがクッションとなり、地震の時のエネルギーを吸収するようになっている。

地震に強い五重の塔を参考にして、スカイツリーが造られている事に古の日本の建築技術のレベルの高さを思わずにはいられない。

by mnnoblog | 2018-09-20 08:10 | 気になる事柄

のほほんと---


by mnnoblog