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「タイタニック号」が復活する ?

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1912年、処女航海中、氷山に衝突して沈んだ「タイタニック号」。

その「タイタニック号」を複製した「タイタニックⅡ号」が2022年に就航することが決まったという記事を目にした。

「タイタニック号」と同じように、イギリス・サウサンプトンからニューヨークへ向かうとの事である。

違うのは、「タイタニックⅡ号」のほうが「タイタニック号」よりも最新のテクノロジーを駆使して安全性を重視しており、1912年の悲劇が再び起きないよう多数の救命ボートも備えられているとの事である。

氷山に衝突して沈んだ「タイタニック号」は、46,328トンの豪華客船だった。

1912年4月10日、「タイタニック号」はエドワード・スミス船長の下、イギリス・サウサンプトン港からニューヨークへ出発した。

乗客乗員は2,200人以上であったが、救命ボートは1,178名分しかなかった。

4月15日、「タイタニック号」は22ノットで航行中、北大西洋のニューファンドランド沖にさしかかった時、見張りが霧で覆われた海面450m前方に氷山を発見、一等航海士は操舵員に”取り舵一杯”、“後進一杯”と指示したが、パニックになった操舵員は間違った方向へ舵を切ってしまったと後に語っている。

それにしても、この時点で氷山を回避するには距離と時間が足りなかった。

船首部分は衝突を避けられたが、右舷部分は氷山に接触し、船は停止した。
衝突から2時間40分後、船体は2つに折れ、海底に沈んで行った。

4月の大西洋の水温は零下2度の冷たさで、この事故の犠牲者は1,513人に達し、当時世界最大の海難事故と言われた。

その後の海底探索で、船体の破れは数インチで、総面積は1㎡程度であった事が分かっている。

しかし、右舷部分90mに渡って生じた衝突の衝撃で、損傷部分のリベットが抜け落ち、その結果生じた鋼板の隙間から海水が入ってきたことが致命傷と見なされている。

設計上の「タイタニック号」は、300万本のリベットで船体の鋼板を繋ぐ構造だったが、姉妹船「オリンピック号」と同時発注だったために、レベル4の鋼板製リベットが不足し、船首と船尾はワンランク劣る鉄製のレベル3が使われた上に、直径も設計の25mmより細かった。

また、リベットの本数が間引きされ、熟練工の不足のために不完全な打たれ方をされたのも少なくなかったと言われている。

さらに、当時の低い製鋼技術のため、不純物が大量に含まれており、船体の鋼板が低温下で脆くなる性質のものだった事が最近のサンプル調査で判明している。

船室は、ジェームス・キャメロン監督の映画「タイタニック」にあるように豪華に仕上げられているが、肝心の船体が安全性において不十分だった事が大きな災害をもたらしたと言える。

「タイタニックⅡ号」はニューヨークに到着後、世界一周の旅に出掛けると言う。
最新の技術で作られた船体は、無事に世界一周の航海を終えることでしょう。


追伸:この計画は海運会社「ブルースターライン」が計画し発表したが、2021年5月現在まで同社のWEBサイトの更新はない。
by mnnoblog | 2018-10-25 08:10 | 気になる事柄

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